手風琴 塚本龍展

正面の作品は、能勢電鉄がまだ単線だった頃の昔懐かしい畦野駅の様子です。
夏の日差し、冬の寒風を遮った建物。
今ではガラス張りの待合室が多いですが、昔のものには温もり・情緒がありますね。
この作品のみ油彩。他は水彩の作品です。

塚本氏の作品は、近くで見ると(こう言っちゃなんですが)割とアバウトな筆遣い。
でも、離れていくにつれ光の反射、緑の重なり、遠近感が浮き上がってきます。
そして、この光が反射している「白」。
油彩なら上から塗り足すのでしょうが、水彩の場合、画用紙の白を残しています。
光の方向・強さを最初から計算して細部を描いていく。
すごい技術です。
上手く説明できませんが、魔法みたいです。
魔法にかかってみたい方は、是非「手風琴」を訪れてみてください。
■手風琴(川西市湯山台2-25-21)阪急バス湯山台バス停徒歩1分
2011.7.3まで(日曜日のみ開館 ※6/5は休館)
午前11:30〜午後5:00 無料