入院のこと(8) 手術

病院によりけりだと思いますが、手術当日に入院です。
前日も普段の食事を摂って構いません。
ただし、お酒はダメ。そして10時に下剤を服用。

さて、朝になりまして・・・下剤が効いてないやん。
大腸検査したときの下剤は効きすぎるくらいで、夜中に目覚めてげっそりしたのに。
今回の下剤は緩かったのか?
いくらキバッテもダメなものはダメなので、諦めて病院へ。
とほほ、浣腸決定やん(泣)




看護士さんに案内されて病室へ。
南向きの明るい病室に「いい感じ。こりゃ楽しくパラダイスできそう」
着替えやタオル等を引き出しにしまったところで、看護士さんが登場。
手術着に着替えます。手術着って合わせがボタンになっていて、前身ごろと後身ごろが簡単に分離できるのです。
「ほ〜こうなってるのかぁ。経験しないとこういうことも分からないよね」と感心。

お通じがなかったことを報告し、人生初の浣腸です。
あれは、ダメですね(なにがや?)
「すぐに出すと薬だけでちゃうので我慢してくださいね」と言われたけど、もう、注入終了と同時に出したくなっちゃう。
「何分くらい我慢したらいいですか?」
「ん〜何分ってのはないですね」
えぇーー、目安だけでも教えてよ。
我慢を重ね、耐え忍び、出来うる努力をし、トイレへ駆け込む。

が、結果は白旗。

薬剤しか出てきませんでした。
「浣腸は二回はしないので、もういいですよ。大丈夫です」と看護士さん。
「手術中にポロリ、とか・・・失礼なことにならないでしょうか?」
「う〜ん、大丈夫です」
にわかに信じ難い。すんごい不安になったけど、大丈夫なことにした。無理やり。

暫くして麻酔医の先生による全身麻酔についての説明。
麻酔を点滴の管から注入してあっという間に意識がなくなるので、全く痛みは感じません。
麻酔が効いてから気管に酸素吸入器を装着します、などなど。余談だが、イケメンでした。

続いて、手術室の看護士責任者さんの説明。
麻酔が効いてから醒めるまでずっと傍にいて体調管理しているので、心配しないでくださいね、と優しく話してくれました。

最後にN先生が来られて、「体調どう? 最終確認ね、子宮は残すんよね。じゃ手術までゆっくりしててね」。

そうこうしている内に手術の時間となりました。
手術室までは車椅子で行きます。
手術室の中に入ったら歩いて手術台へ。なら、最初から歩きでいいんじゃないのか?
手術台に仰向けになると天井には、ライトがいっぱい付いた円形の照明器具が。
「ドラマみた〜い」と思っていたら、私を囲む看護士さん4人が手術着のボタンをブチブチと外し、パパパパっと心電図を取り付け、プチプチプチとボタンを留めます。素早い!

イケメン麻酔医が「じゃあ、麻酔を入れていきますね」
ツーーーーーっと冷たい液体が点滴の管を通って体内に入ってきます。
「よろしくお願いします」と言うたが最後、プッツリと以降の記憶がありません。
よくドラマであるじゃないですか、「数字を数えてください」「ひとーつ、ふたーつ、みーっつ」眠るように記憶が薄れる。
あれは昔の話ですね。
今では、カウントなしのノックアウト。一瞬で記憶ゼロ。

うつらうつらと夢を見てると思ったら、目の前に4つの顔。
「○○さん! 手を強く握ってください!」
あ、そうか、手術してたんや。
手術室の出口付近で麻酔が覚めました。途端、お腹痛ーーーーーーーーーい!
センセイ、痛み止めーーーーーーーーーーー!
酸素マスクしてるし、まだ声もだせず、ゴロゴローーーとそのまま病室へ移動。
その間も頭の中は「痛み止め。痛み止め。痛み止めーーーー。仰向きしんどい、横向きたーい!」

病室に着いて、最初に出た言葉は「横向きに」
看護士さんに横向きにしてもらい、もう一つ枕をもらい抱き枕風にすると少し楽。
この時ばかりは「やっぱり手術するんじゃなかった。こんなに痛いなんて」と後悔。
続いて点滴の管から痛み止めを投与してもらいます。
30分程して少しずつ痛みが和らいできて、うとうとすることができそう。
「大丈夫、眠れたら何とかなる」とようやく気持ちが落ち着きました。

落ち着いたのもつかの間、胃からこみ上げるものが。
麻酔後の想定内なのでしょう。枕元には小さなプラスチックの容器にビニール袋。
そこにゲボっと吐瀉していると、N先生登場。
看護士さんにフォローしてもらい、口を拭いている私に「○○さん、便秘? 腸の中が詰まってて手術難儀したわ〜 浣腸しても出えへんかったん?」と嬉しそうに言うではないか。
涙流しながらゲロってる患者に向かってよくもそんな事を言えるもんだ、と普通の人なら怒るかもしれないけど、私は逆に「なんや、大した手術やないんや」と気が楽になりました。
手術中にポロリ事件が起きたかどうかは不明です。恥ずかしくて確認できなかった。

結局、その後、夜中にもう一度痛み止めをもらいましたが、翌日からは痛み止めもなく自力でトイレにも行き、洗髪もしてもらい、先生には「痛みに強い」とお墨付きをもらいました。
外科的入院というのは日にち薬です。
日に日に元気になっていくのが分かります。
とは言っても無理は禁物。術後2日はテレビも見ず、ただひたすらに眠りました。
人という動物は果てしなく眠れる生き物である、と実感。
そして、体が元気になってくるとそうそう眠れなくなってきます。自然と動きたくなり、食欲も湧いてきます。薄味の入院食が美味しい。食事が待ち遠しい。そうなってくるとパラダイス気分。本も読み放題。売店に出かけておやつを購入。
あっという間の一週間。名残惜しい気持ち満々で目出たく退院いたしました。

入院の数日前、検査入院した友達からメールがありました。
「手首骨折して手術した子に言わすと『全身麻酔してたら寝てる間に終わるから、何の心配もないです』と断言してたよ」
寝てる間に終わる・・・この言葉にとても救われました。
もし、これから手術を受けるという方が見ていたならば、心配は無用です。
麻酔の間は夢も見ません、不安も心配も何も感じません。
目が覚めたら全て終わっています。安心して手術を受けてください。
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by art-design | 2012-06-18 17:04 | Comments(2)
Commented at 2012-06-19 11:38
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by art-design at 2012-06-19 13:58
鍵さま
ありがとうございます。ぼちぼちやっていきます。
婦人科系の病気ってなかなか見つけづらいし、病院に行きづらいです。どんなことされるんだろう?と不安ですし。
今回の経験から、日頃から近隣病院の評判を収集しておくべきだなと思いました。